光都プラザ
まちの中心をつくる、長く伸びる建築
設計:磯崎新アトリエ・設計組織ADH
竣工:1997年
施主:兵庫県企業庁
播磨科学公園都市の中心部、芝生広場に面して建つ光都プラザ。
日々の買い物や食事のために訪れる場所ですが、少し距離を取って眺めると、一般的な「ショッピングセンター」とはかなり違った姿をしています。
光都プラザは、播磨科学公園都市のアーバンデザインの中で計画された地区センターです。設計には磯崎新アトリエと設計組織ADHが関わっています。光都のまち全体も、「時間とともに成長する森の中の都市」という考え方のもと、建築とランドスケープを一体としてつくることが試みられました。
建物は一つの大きな箱ではありません。
店舗を収めるN棟・S棟と、行政・公共的な機能を持つW棟などから構成され、その間を歩く空間や広場が結びつけています。構造資料によれば、N棟とS棟には大きな無柱空間をつくるため、屋根をマストから吊る独特の構造が採用されています。N棟は約25m×40m、S棟は約20m×40mの無柱空間です。
建物そのものだけではなく、建物と建物の間をどう歩くかにも目が向けられているのが、光都プラザの面白いところです。
長く伸びるエスプラナード、芝生広場へと開く方向、階段や通路、そして円形のフレームが連なるエレベーターへの連絡通路。
買い物をして帰るだけなら、意識することのない場所かもしれません。
けれど、いったん「建築」として眺めてみると、店舗の集合体というより、まちの中心そのものを一つの空間としてつくろうとした施設であることが見えてきます。
播磨科学公園都市では、研究施設や学校、住宅だけでなく、日常の生活を支える場所にも建築家たちの仕事が残されています。
光都プラザも、その一つです。
建築データ
- 名称:光都プラザ(地区センター)
- 竣工:1997年7月
- 建築設計:磯崎新アトリエ・設計組織ADH
- 構造設計:梅沢建築構造研究所
- 施主:兵庫県企業庁
- 構造:鉄骨造
- 用途:店舗・行政窓口・複合施設




